電子タバコは紙タバコとは異なり、火を使わないという点で大きな違いがあります。
また、ノンニコチン・ノンタールの電子タバコは、ニコチン・タールを微量でも含んでいる加熱式タバコとも違いますよね。
そこで気になったのが、電子タバコなら飛行機内で吸っても問題ないのでは?という点です。
季節問わず、旅行や仕事で飛行機に乗る方も多いと思いますが、飛行機を利用する際に、電子タバコは機内に持ち込めるのか、それとも預けるのか…?
この点はぜひ知っておきたいですよね。
ということで今回は、電子タバコの機内持ち込みや、機内で吸えるかどうかという点について、JALとANAに確認してみました。
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目次
【JAL】電子タバコは飛行機内に持ち込み可能?吸ってもいい?

JALは、電子タバコを飛行機に持ち込むことはできるのでしょうか?
また、飛行機内で電子タバコを吸うことはできるのかについても、確認してみました。
飛行機内持ち込み | 預かり |
〇 | × |
JAL 国内線では持ち込み・吸引可能?
他のお客さまの快適性を損ねる恐れがあり、誤解を招く恐れもあるため、機内では使用できないとのことです。
また、充電もできません。
JAL 国際線では持ち込み・吸引可能?
国内線と同じく、他のお客さまの快適性を損ねる恐れがあることや、誤解を招く恐れがあることから、機内では使用できないとのことでした。
こちらも同じく、充電することもできません。
確かに、紙タバコや電子タバコ、加熱式タバコを吸っている方はなんとも思わないかもしれませんが、非喫煙者の中には、”吸って吐く”という動作自体を不快に感じる方もおられます。
そういったことを考えると、火を使わない電子タバコであっても使用を禁止されるのも、理解できますよね。

機内でアナウンスが行われるほどに、電子タバコが普及してきているということですよね!
【ANA】電子タバコは飛行機内に持ち込み可能?吸ってもいい?

JALと同じように、ANAも電子タバコの持ち込みができても、吸うことはできないのでしょうか?
ANAにも確認してみました。
飛行機内持ち込み | 預かり |
〇 | × |
ANA 国内線では持ち込み・吸引可能なの?
ANAでも、他のお客様の快適性を損ねる恐れがあるということから、機内での使用はできなくなっています。
また、充電もできないとのことです。
ANA 国際線では持ち込み・吸引可能なの?
国際線でも同じく、他のお客様の快適性を損ねる恐れがあるため、機内での使用、充電もできませんでした。

JALもANAも、電子タバコについては同じような回答でした。
飛行機での電子タバコの使用は、航空法で禁止されている?!

ここまで、JAL・ANAの電子タバコ持ち込みと吸引についてみてきましたが、どうしてどちらの航空会社も同じような決まりになっているのでしょうか?
格安航空会社でも同じようなアナウンスがあったことからしても、何か決まりがありそうですよね。
実は、飛行機で電子タバコを使用することへの禁止については、航空法が関係していたのです!
航空法で定められている危険物リストがある
航空法第86条に、航空機の安全運航を確保するために、危険物の輸送や航空機内への持ち込み、預かりなどが禁止されているものが何種類もあります。
電子タバコを機内へ持ち込むことは可能ですが、機内で吸うことはできないと定められているため、JALでもANAでも同じような決まりになっていたのです。
また、厚生労働省が公開しているリストの中には電子タバコも含まれており、持ち込みに際しては以下の条件があります。
・自ら使用するものであること
・予備の電池は、短絡防止の措置が行われていること
・機内で充電をしないこと
電子タバコを持ち込むことができても吸えないんじゃ意味ないでしょ!…と思うかもしれませんが、預けることができないとされている以上は、持ち込むしかありません。
飛行機の中で電子タバコを吸うとどうなるの?

では、飛行機の中で電子タバコを吸うとどうなるのでしょうか?
火を使わない電子タバコですが、決まりを破って電子タバコを吸うことがどのような問題に繋がるのか、見ていきましょう。
注意!電子タバコでも火災警報器は作動する
飛行機の化粧室で電子タバコを吸ったらバレないんじゃないの?と思うかもしれません。
ですが、飛行機では主に光学式・光電式の火災警報器が使用されているため、煙ではなく蒸気を出す電子タバコであっても作動する可能性があります。
まさに上空を飛んでいる最中の飛行機で警報が作動するような行為をしてしまった場合、恐ろしい処罰を受けることになることは安易に想像できますよね…。
航空法違反で罰金50万円以下
もし電子タバコを吸ったことが発覚すれば、まずはCAさんから警告され、それでもやめなければ機長からの警告書、それでもダメなら警察…という流れになります。
また、航空法違反となりますので、罰金50万円以下という罰が待っています。
そして何より、緊急着陸や引き返しなどの対応がとられた場合、周りの方にも多大なる迷惑をかけてしまいます。
禁止されていることを自分の都合で実行することで、飛行機という乗り物の安全性を脅かしてしまうことになるのです。
モラルと常識がある方なら電子タバコを飛行機で吸うことはないと思いますが、もし「軽い気持ちで試してみよう!」などと思っている方がおられれば、絶対にやめておきましょう。
まとめ
一般航空会社も格安航空会社(LCC)も、どちらも電子タバコの持ち込みは可能ですが、預かり・使用・充電はできないという結果でした。
世間では、喫煙者に対してのイメージはお世辞にもいいとは言えませんよね。
それと同じように、電子タバコを吸っている方々に対してのイメージを悪くしてしまうことがないようにするためにも、マナーとルールを守って使用することが大切です。

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