喫煙者の方が外食をする時、気になるのは「喫煙席」ですよね。
喫煙席があるお店ならいいですが、ないお店では当然ながら紙タバコを吸うことができません。
食後の一服ができない、お茶をしながらタバコが吸えない…となると、気分的に落ち着かないということもあると思います。
確かにたばこを吸わない方からすれば、食事中にタバコの臭いがするなんてもってのほか!
ですが、電子タバコ(ベイプ)ならタバコの臭いがなく、むしろいい匂いですよね。
ということで、ベイプは飲食店の禁煙席で吸ってもいいのかどうか、実際に全国の飲食店27店舗に電話で聞いてみました!
目次
【早見表】全国の飲食店27店舗に聞いた!ベイプ吸ってもいいですか?
サッサと結果だけ知りたい!という方に、全国の飲食店27店舗に直接聞いてみた結果を表にしてみました。
※ファーストフード・カフェ・焼肉・ファミレス・ご飯ものに分けています
店舗名 | ベイプ吸ってもいい? |
ファーストフード | |
マクドナルド | 全店・全席禁煙のためベイプも吸えない |
モスバーガー | 喫煙席がある店舗で吸える(今後全席禁煙になる予定) |
フレッシュネスバーガー | 喫煙席がある店舗で吸える |
ロッテリア | 喫煙席がある店舗で吸える |
吉野家 | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
すき家 | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
松屋 | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
カフェ | |
スターバックス | 喫煙席がある店舗で吸える |
ドトール | 喫煙席がある店舗で吸える |
焼肉 | |
牛角 | 喫煙席がある店舗で吸える |
安楽亭 | 喫煙席がある店舗で吸える |
あみやき亭 | 喫煙席がある店舗で吸える(会社としての決まりはない) |
叙々苑 | 喫煙席・喫煙コーナーがある店舗で吸える |
カルビ一丁 | 全席喫煙OKのためベイプも吸える |
平城苑 | 喫煙席がある店舗で吸える |
ワンカルビ | 全席喫煙OKのためベイプも吸える |
ファミレス | |
ココス | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
ジョイフル | 店内は禁煙のため喫煙ブースにて吸える |
ジョナサン | 喫煙席がある店舗もしくは、喫煙ボックスにて吸える |
デニーズ | 喫煙席がある店舗で吸える |
ロイヤルホスト | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
ガスト | 喫煙席がある店舗で吸える |
サイゼリヤ | 喫煙席がある店舗で吸える(今後全席禁煙になる予定) |
ご飯もの | |
温野菜 | 喫煙席がある店舗で吸える |
かつや | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
びっくりドンキー | 喫煙席がある店舗で吸える |
夢庵 | 喫煙席がある店舗もしくは、喫煙ボックスにて吸える |
1.ファーストフード店
まずは、利用される方が多いと思われるファーストフード店から突撃!
<1店舗目>マクドナルド

マック(マクド)は全席禁煙となっているため、店内で電子タバコ(ベイプ)を吸うことはできません。
気軽なカフェ的な機能もあり、仕事前・仕事帰りのサラリーマンの姿も多かったマクドナルド。
全面禁煙に踏み切った2014年には、様々な声があがっていました。

<2店舗目>モスバーガー

モスバーガーは、喫煙席と禁煙席がある店舗の場合、喫煙席でのみ電子タバコを吸うことができます。
ただし、東京五輪・パラリンピックが開催される前の2020年3月までには、国内約1,350店のすべてで完全禁煙になる予定だそうです。
喫煙ブースなども設けず、完全に禁煙を目指すとのことなので、マックと同じように店内でベイプを吸うことは、今後難しくなりそうです。
<3店舗目>フレッシュネスバーガー

フレッシュネスバーガーは、喫煙席がある店舗でのみ、喫煙席で電子タバコ(ベイプ)を吸うことができます。
完全禁煙の店舗と完全分煙の店舗がありますので、完全分煙の店舗を探す必要があります。
フレッシュネスバーガーの公式サイトの店舗検索
こちらなら、分煙の店舗を選ぶことができて便利です。
<4店舗目>ロッテリア

分煙になっているロッテリアもあり、喫煙席がある店舗でのみ、喫煙席にて電子タバコを吸うことができます。
完全禁煙となっているお店では当然吸うことができませんので、注意してくださいね。
<5店舗目>吉野家

吉野家は店内禁煙のため、電子タバコ(ベイプ)を吸うことはできません。
<6店舗目>すき家

すき家も同じく、全席禁煙となっていますので、電子タバコを吸うことはできません。
<7店舗目>松屋

松屋も同様に全席禁煙となっているため、電子タバコは吸えません。
2.カフェ
「カフェ」と一口にいっても様々な店舗がありますが、今回はスターバックスコーヒーとドトールコーヒーのみ取り上げました。
<8店舗目>スターバックス

スターバックスでは、今のところ分煙となっている店舗がありますので、喫煙席やテラス席がある店舗であれば電子タバコ(ベイプ)も吸えます。
スタバでは香りにこだわっているということから、タバコの臭いが店内に充満することを避ける必要があり、香水なども使用を控えるように呼び掛けています。

<9店舗目>ドトール

ドトールは分煙となっているお店が多く、喫煙席がある店舗では電子タバコを吸うことができます。
分煙と言えば他の店舗では、喫煙席がやたら狭くなっていたり、他の席とは椅子が違っていたりと、あまり喫煙者に優しくないイメージがありますよね。
ですが、ドトールでは喫煙者にも非喫煙者にも優しくなるよう、スペースも十分にとった分煙が行われています。
日本禁煙学会が、ドトールに対して全面禁煙の要望書を提出したと発表していましたので、今後どのように変わっていくのか気になるところです。
3.焼肉
タバコやお酒など、比較的自由に楽しめる印象がある焼肉店は、どうなのでしょうか?
<10店舗目>牛角

牛角では、全席喫煙可能となっている店舗もあれば、分煙になっている店舗も存在します。
そのため、全席喫煙可能な店舗もしくは喫煙席がある店舗では、電子タバコを吸うことができます。

<11店舗目>安楽亭

安楽亭は分煙となっていますので、喫煙席がある店舗でのみ電子タバコを吸うことができます。
公式サイトから、分煙・喫煙ルームなどチェックを入れて店舗を調べることができますので、お出かけの前には便利です。
<12店舗目>あみやき亭

あみやき亭は、分煙席があるお店と全席喫煙可能なお店があります。
そのため、牛角と同じく、全席喫煙可能な店舗もしくは喫煙席がある店舗では、電子タバコ(ベイプ)を吸うことができます。
分煙となっている店舗は少なく、今のところあみやき亭のほとんどの店舗が喫煙可能です。
<13店舗目>叙々苑

叙々苑は分煙が行われている店舗と、喫煙ブースが設けられている店舗があります。
そのため、喫煙席・喫煙ブースが設置されている店舗であれば、電子タバコを吸うことができます。
叙々苑は全面禁煙となっているイメージがありましたが、そうでもないようです。
<14店舗目>カルビ一丁

カルビ一丁は全席喫煙可能となっている店舗と、分煙となっている店舗、禁煙となっている店舗があります。
そのため、喫煙席がある店舗と全席喫煙可能な店舗で、電子タバコを吸うことができます。
他の焼肉屋さんと比較すると店舗数は少ないのですが、喫煙者には比較的優しいお店のようです。
<15店舗目>平城苑

平城苑は分煙となっており、喫煙席でのみ電子タバコを吸うことができます。
喫煙席から煙が流出しないように壁と仕切りがありますので、非喫煙者の方も安心できます。
<16店舗目>ワンカルビ

ワンカルビは、喫煙可能となっている店舗が多く、喫煙席であれば電子タバコ(ベイプ)を吸うことができます。
関西を中心に展開されているお店ですが、九州・関東にも数店舗あります。
もし出かけられる際には、一度電話で確認したほうがいいかもしれません。
4.ファミレス
ファミレスは家族連れの方も多いため、禁煙となっているところが増えていそうですが、どうなのでしょうか?
<17店舗目>ココス

ココスは、全席禁煙となっていますので、電子タバコを吸うことはできません。
2018年までは分煙となっていたため、紙タバコも電子タバコも喫煙席であれば吸えたココスですが、現在は全店で全席禁煙となっているため、吸うことができなくなってしまいました。
お子様連れのお客様を中心として、禁煙にするよう多くの要望があったことがきっかけのようです。
<18店舗目>ジョイフル

ジョイフルは、今のところ分煙となっていますので、喫煙席でのみ電子タバコを吸うことができます。
ジョイフルでは、2020年までに、全店舗で全面禁煙にするという発表がありました。

<19店舗目>ジョナサン

ジョナサンは、全席禁煙の店舗と分煙の店舗があり、喫煙席・喫煙ボックスでのみ電子タバコを吸うことができます。
分煙店舗が全席禁煙店舗かは、事前に確認してからお出かけしたいですね。
<20店舗目>デニーズ

デニーズでは、全席禁煙の店舗と分煙となっている店舗があり、喫煙席でのみ電子タバコ(ベイプ)を吸うことができます。
当面、全店で全席禁煙にする予定はないとのことですが、今後オリンピック開催などの影響を受けどのように変更されるのかが気になるところです。
今のところは分煙対応の店舗が多いため、電子タバコも楽しむことができます。
<21店舗目>ロイヤルホスト

ロイヤルホストは、ココス同様、全店舗で全席禁煙となっているため、電子タバコを吸うことはできません。
ロイヤルホストでは2013年11月、他のファミレスとの差別化をはかるため、同業界で初めて全国228店舗(当時)の全席禁煙を実施しました。
分煙が行われてきた店舗の多くでは、客席は禁煙とし、独立した喫煙ルームが設置されることになりました。
現在も分煙の店舗はなく、全席禁煙となっています。
<22店舗目>ガスト

ガストは、全席禁煙の店舗と分煙の店舗があり、喫煙席・設置された喫煙ボックスでのみ電子タバコを吸うことができます。
ガスト以外にも、スカイラーク系列の店舗は全て、同じような取り組みが行われています。
(バーミヤン・とんから亭・藍屋など)
<23店舗目>サイゼリヤ

サイゼリヤは分煙の店舗となっていますので、喫煙席でのみ電子タバコを吸うことができます。
2018年の7月から、全国の約300店舗で全席禁煙となりましたが、残り約1,073店舗はまだ分煙の状態です。

5.ご飯もの
ファミレスやファーストフードとはまた違ったお店の禁煙席では、ベイプは吸えるのでしょうか?
<24店舗目>温野菜

温野菜は喫煙可能となっている店舗が多くありますが、中には禁煙となっている店舗もあり、隔離された喫煙所もしくは喫煙席にて電子タバコを吸うことができます。
全席禁煙となっているお店かどうかは事前に確認してから行くようにしたいですね。
<25店舗目>かつや

かつやは、分煙もしくは禁煙となっているため、喫煙席でのみ電子タバコを吸うことができます。
店舗によっては全席禁煙のところもありますので、事前確認が必要です。
<26店舗目>びっくりドンキー

びっくりドンキーは、全席禁煙の店舗と終日分煙の店舗があるため、喫煙席でのみ電子タバコを吸うことができます。
公式サイトの店舗検索から、お近くのお店が分煙なのか禁煙なのかを知ることができて便利です!
<27店舗目>夢庵

夢庵は、全席禁煙の店舗と分煙の店舗があります。
そのため、喫煙席・喫煙ボックスでのみ電子タバコを吸うことができます。
ランチタイムのみ禁煙に変わるという店舗もありますので、お出かけの際には注意が必要です。
※ファーストフード・カフェ・焼肉・ファミレス・ご飯ものに分けています
店舗名 | ベイプ吸ってもいい? |
ファーストフード | |
マクドナルド | 全店・全席禁煙のためベイプも吸えない |
モスバーガー | 喫煙席がある店舗で吸える(今後全席禁煙になる予定) |
フレッシュネスバーガー | 喫煙席がある店舗で吸える |
ロッテリア | 喫煙席がある店舗で吸える |
吉野家 | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
すき家 | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
松屋 | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
カフェ | |
スターバックス | 喫煙席がある店舗で吸える |
ドトール | 喫煙席がある店舗で吸える |
焼肉 | |
牛角 | 喫煙席がある店舗で吸える |
安楽亭 | 喫煙席がある店舗で吸える |
あみやき亭 | 喫煙席がある店舗で吸える(会社としての決まりはない) |
叙々苑 | 喫煙席・喫煙コーナーがある店舗で吸える |
カルビ一丁 | 全席喫煙OKのためベイプも吸える |
平城苑 | 喫煙席がある店舗で吸える |
ワンカルビ | 全席喫煙OKのためベイプも吸える |
ファミレス | |
ココス | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
ジョイフル | 店内は禁煙のため喫煙ブースにて吸える |
ジョナサン | 喫煙席がある店舗もしくは、喫煙ボックスにて吸える |
デニーズ | 喫煙席がある店舗で吸える |
ロイヤルホスト | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
ガスト | 喫煙席がある店舗で吸える |
サイゼリヤ | 喫煙席がある店舗で吸える(今後全席禁煙になる予定) |
ご飯もの | |
温野菜 | 喫煙席がある店舗で吸える |
かつや | 全席禁煙のためベイプも吸えない |
びっくりドンキー | 喫煙席がある店舗で吸える |
夢庵 | 喫煙席がある店舗もしくは、喫煙ボックスにて吸える |
【結論】飲食店の禁煙席ではベイプは吸えない

結論として、飲食店の禁煙席では、電子タバコ(ベイプ)を吸うことはできないということが分かりました。
禁煙席ではなく喫煙席なら吸ってもいい
禁煙席ではなく、喫煙席であればベイプを吸ってもいいという点では、全飲食店で共通していました。
つまり、紙タバコと同じ扱いということになります。

臭くないのに、なんでベイプもダメなの?
ここまでの話で、こんな風に思いませんでしたか?
- 紙タバコみたいにたばこ臭くないのに、なんでベイプもダメなの?
- 害はないのに、なんでダメなの?
- ゴミも出ないのに、なんでダメなの?
臭くない・害がない・ゴミが出ない・・・と、良い3拍子が揃っている電子タバコですが、どうして禁煙席で吸ってはいけないのでしょうか?
<理由1>タバコとの見分けが付きにくいから
一つ目の理由は、タバコとの見分けがつきにくいからです。
禁煙席で、見た感じタバコのようなものをもって食事をしている方を見たら、わざわざ禁煙席を選んでいるお客さんからすれば不快になりますよね。
見た目がオシャレな電子タバコはたくさんありますが、タバコのようなものを口にくわえているとタバコに見えてしまうこともあります。
<理由2>吸って吐くという動作自体がタバコと同じだから
二つ目の理由は、ベイプを吸って吐くという動作が、紙タバコと同じだからです。
害はない、タバコの臭いもない、ゴミも出ない、とは言え、非喫煙者の方や電子タバコを知らない方はそのこと自体を知らない場合も多いです。
そんな中、禁煙席でタバコのように吸って吐く動作をしているお客さんを見たら、「このお店は何で注意しないんだ!」「ここは禁煙席だぞ!」と怒ってしまうこともあります。
誤解されやすいという点からしても、お店側もNGなのです。

JAL・ANA・LCCなど飛行機内で電子タバコ吸ってもいいの?
今後、全飲食店でベイプが吸えなくなるって本当?!

ご存知の方ばかりだとは思いますが、2020年に東京オリンピックが開催されます。
これに伴い、「受動喫煙対策法」が成立しました。
受動喫煙対策法が成立!
簡単に言えば、事務所・飲食店など、人がたくさん集まる場所では、原則屋内禁煙になるというものです。
違反すれば罰則もあるとのことです。
2020年4月に全面施行される予定となっており、飲食店のみならず、学校や病院、児童福祉施設、行政機関などは敷地内禁煙になります。(飲食店も従業員がいれば全面禁煙とする都道府県もあります)
ただ、飲食店のうち、個人や中小企業が経営しているような客席面積が100平方メートル以下のお店の場合、例外として喫煙可能等の標識を用意することで、喫煙が可能です。
なお、都内の飲食店は面積に関係なく規制の対象となるようです。

紙タバコだけが対象じゃないの?電子タバコは?!
さて、ここで問題となるのが、「電子タバコは対象なのか?」という点です。
「受動喫煙対策法」では、アイコス・グロー・プルームテックのようにタバコ葉を加熱して蒸気を楽しむ”加熱式タバコ”は、規制の対象に入っています。
では、タバコ葉ではなくリキッドを加熱して蒸気を楽しむ”電子タバコ(ベイプ)”は・・・?
実際に、東京都福祉保健局に問い合わせてみました!
電子タバコも受動喫煙対策法の規制に含まれているのかが重要なので、東京都福祉保健局に電話で問い合わせてみました。
東京都の受動喫煙対策条例についての内容になりますので、他県ではまた少し違った条例になる可能性もあります。


電子タバコ(ベイプ)は加熱式タバコとは異なり、タバコ葉を加熱するわけではないため、規制対象外とのことです。
アイコスやグローなどの加熱式タバコはNGでも、ベイプはOK!


配慮は必要とのことですが、条例という点から言えば店内禁煙になっていても吸うことができるようです。
ただ、全席禁煙としているお店で、堂々とベイプを吸うかどうか…そのモラルも問われますよね。
先ほどご紹介しましたように、飲食店の禁煙席ではベイプを吸うことができないお店がほとんどですので、条例ではベイプは吸えてもモラルの問題でNGということになりそうです。
電子タバコは規制対象外!ベイプは安泰です
東京都の受動喫煙対策条例では、電子タバコは規制対象外ということが分かりました。
アイコス・グロー・プルームテックといったような加熱式タバコは規制されてしまいますが、当サイトでご紹介していますような電子タバコは安泰のようです。
まとめ
紙タバコを吸っている方の中に一部、マナーが悪い方がおられることで、喫煙者全体が悪者のように思われてしまっています。

今後どのように条例が変わっていくのか不明ですが、立ち寄る飲食店の指示に従い、電子タバコを楽しむようにしましょう。